PayPay証券ってどうなの?
PayPay証券のはじめ方は?
と気になっている方の悩みにお答えすべく、
実際にPayPay証券(ペイペイ証券)に口座開設をして入金、 投資してみたのでご報告します。
私でも簡単に始めることができましたので 記事の前半はPayPay証券の概要と、
オススメの点、イマイチな点について解説。
後半は口座の開設方法と私が投資した結果について述べています。
口座開設方法については実際のスマホの画面のスクリーンショットを多数使用して説明していますのでわかりやすくなっていると思います!
早く口座開設の方法が知りたい! という方は目次から「口座開設」に飛んでください。
PayPay証券とは
PayPay証券(ペイペイ証券)はスマートフォン1つで1,000円から日米の主要な株式が気軽に購入できる証券会社です。
2021年2月に株式会社One Tap BUYからPayPay証券株式会社に商号変更しました。
1株から購入可能、という証券会社の宣伝もよく見るようになりましたが、
PayPay証券では1,000円からという少額の金額区切りで購入できます。
投資に興味がありながらもなかなか始められなかった方の
精神的なハードルをぐっと下げてくれると思います。
実際に、利用者の7割が未経験者(2018年4月末時点 PayPay証券のユーザー調査)とのことです。
PayPay証券のおすすめな点
PayPay証券のおすすめポイントを3点挙げてみました。
1,000円から投資可能
PayPay証券の最大の特徴といっても良いと思われるのが、この「1,000円から買える」という点です。
株は単元株(通常100株毎)で取引されることが一般的で、
1銘柄買うのに数万円〜銘柄によっては100万円を超えるものもあり、かなりの資金が必要です。
初めての場合は
そんな大きな金額を投入できる勇気が出ないよ
ということも多いと思いますが、
1,000円ならやってみようかな、と考えられる人が多くなるのは必然です。
そして、スマホアプリの画面がシンプルで見やすく、
購入のステップも数タップで完了するというのも魅力です。
簡単に米国株投資ができる
米国株投資って、特に初心者にとっては少しハードルが高いと思いますが、
PayPay証券では日本株とまったく同じステップで簡単に取引できます。
銘柄も普段よく聞く米国の有名な会社を中心に 優良企業が厳選されていて、
銘柄数も一通り十分揃っており、未経験者が経験のために買ってみるには十分な銘柄数です。
IPO銘柄に投資できる
「誰でもIPO!アプリ」を使ってIPO投資ができます。
IPOは公募価格よりも初値が高くなることが多いので利益が出せることが多く、人気です。
その分、購入できる人は抽選になります。
通常は100株単位での応募ですが、PayPay証券では1株からIPO購入申込み(抽選参加)が可能です。
IPOについての詳しい説明はこちらのサイト(やさしいIPO株のはじめ方)がわかりやすいです。
PayPay証券のイマイチな点
PayPay証券のここはイマイチ、という点を探してみます。
手数料が割高
PayPay証券の手数料についてまとめます。
日本株については大手のネット証券で5万円まで55円、10万円まで99円、
というように区分毎に決まっていますが、PayPay証券は金額に対するパーセントなので少額になればなるほど手数料は安くなります。
ちなみに5万円で250円、10万円で500円(市場が開いている時間)となり、大手のネット証券より割高になります。
米国株については他の主要なネット証券が手数料0.495%、為替手数料1ドルあたり25銭です。
PayPay証券では時間帯によって手数料が変わるので、できるだけ市場が開いている時間に買うようにした方が手数料が安く済みます。
銘柄数が限られている
一応デメリットに入れましたが、未経験者や初心者が、
PayPay証券で取り扱っていない認知度の低い銘柄にいきなり投資することはあまりないと思うので大きなデメリットにはならないと思います。
日本では3,800社以上の上場企業があるため、普通に銘柄選定しようとすると初心者には大変であることを考えると、ある程度日本を代表する優良企業が厳選されている方が、逆に初心者にとってはメリットとも言えます。
初めから買いたい銘柄が決まっているのであれば事前にPayPay証券で取り扱いがあるか確認してください。
具体的な取り扱い銘柄として
日本株ではトヨタ、ファーストリテイリング(ユニクロ)、ソニー、花王、日本マクドナルドなど155銘柄(執筆時点)、
米国株ではアップル、アマゾン、facebook、コカコーラ、ナイキ、ビザなど誰もが知っている優良企業137銘柄(執筆時点)のほか、ETFも25本取り扱いがあります。
少ないとはいっても、ここでは全部は載せきれないので、詳細はリンク先の公式サイトをご確認ください。
初心者や未経験者に向いている点が多いと感じますが、良くみると米国株のレバレッジETFなども取り扱いがあり、初心者だけでなくある程度レバレッジ商品への理解がある人も想定していると言えます。
指値注文ができない
一般的に、単元株の取引においては株式市場が空いている時間に買いたい値段、売りたい値段を予め指定して注文を出す(その値段になれば自動的に買える/売れる)ことができますが PayPay証券では仕組みの関係もあってそれができません。
直近の気配値や市場価格を参考に「基準価額」が提示されます。
その提示された基準価額で注文を出します。
NISA、iDeCoに対応していない
PayPay証券はNISA、つみたてNISA、iDeCoに対応していないため、これらを考えている方には他の証券会社での口座開設が必要です。
なお、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)ではNISA、つみたてNISAを扱っていて紛らわしいので注意が必要です。
PayPay証券の口座開設方法
PayPay証券の口座開設方法について画像多めで説明していきます。
まず、PayPay証券のアプリを入手してください。
アプリを開いたら、「会員IDをお持ちでない方はこちら」の「口座開設」をタップ。
まず、メールアドレスを入力します。
すると、会員登録用のリンクが記載されたメールが届きます。
リンク先にアクセスして口座開設に進みます。
以降、指示通り全て正直に入力していきます。
ここまで来れば、最後に本人確認書類の提出です。
マイナンバーカードなら1枚で済むのでオススメです。
画面の指示通りに書類をスマホで読み取りましょう。
本人確認書類の提出が終われば、口座開設申し込み完了です。
口座開設の申し込みを受け付けたことの確認メールが届きます。
審査期間が長い?
SNSなどで審査期間が2週間かかったとか、口座開設完了の通知がいつまでも来なくて審査が長いといった投稿を目にしていましたが、
私の場合は開設申し込みから7日間(一週間)で開設完了通知がきました。
他の証券会社ではもっと早いところもあるので、3日、4日と通知が来ないとやや不安になるのはわかります。
PayPay証券の場合は少し長めかもしれないということを、あらかじめ知っておくと少し待つ不安は減るかもしれませんね。
入金方法
口座開設完了メールに、口座番号、会員ID、初期パスワード、入金先口座情報が記載されてきます。
私の場合はみずほ銀行、十八号支店でした。
指定された口座番号宛にネットバンキングやATMから振込をすると、自分のPayPay証券の口座に入金されます。
おいたまま買付なら送金不要だが、注意点も
PayPay証券では「おいたまま買付」というシステムがあり、特定の銀行では口座に残高があれば送金しなくとも買付が可能です。
利用にはアプリとの連携が必要になります。
- みずほ銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- ゆうちょ銀行
- 南都銀行
- ドコモ口座(※日本株は買付不可)
一見、便利そうなのですが、大きな問題があります。
それは、おいたまま買付の場合、ドコモ口座以外は「取引単位が1万円以上、1万円単位」ということです。
おいたまま買付では1,000円での買付ができません。
詳細は公式サイトをご確認ください。
また、2万円未満の買付の際には1回あたり110円の送金手数料がかかります。
よって、1,000円投資を行いたい方は普通に証券口座に入金しましょう。
在庫不足に注意
PayPay証券に実際に入金してSPXLという米国ETFを買付しようとしたら「在庫不足」表示が出て買えませんでした。
どうやらSPXLが人気で、米国市場が空いていない時間帯に買おうとしたのが原因のようです。
公式サイトのQ&Aに書いてありました。
その後、改めて米国市場が開いている時間帯に、注文を出したところ、ちゃんと買えました。
マンガで投資の勉強もできる
PayPay証券ではマンガのコンテンツがあり、「投資の本は難しくて苦手だな」、という方でも、抵抗なく投資の知識や有名企業の物語を学ぶことができます。
PayPay証券をやってみた感想
実際にやってみた感想としては、画面がシンプルで難しい操作もなく、購入までのステップが非常にカンタン、ということ。
スマホ1台で完結できるので、初めての人でもできそうだと思いました。
しかも米国株もかなりの銘柄が揃っていて、限定されているとはいっても十分なような気がしました。
ある程度銘柄を厳選してくれているおかげで初心者にとってはむしろ銘柄選びで迷う一方で、レバレッジETFがあったりと多少投資に慣れている方であれば、核となる積立インデックス投資などの他に余剰資金で宝くじ的にレバレッジ商品を毎月少しずつ積立るように買っていく、といった使い方もできると思います。
ちなみに、私は手始めにSPXLとTLT(米国国債20年超)を1,000円ずつ買ってみました。
SPXLはPayPay証券で買うくらいがちょうど良い?
私の場合はメインの核となる投資はつみたてNISAを毎月30,000円ずつ積立て投資しているので、SPXLはおまけ的に失っても後悔しないくらいの少額でコツコツ買ってみようかと考えています。
PORTFOLIO VISUALIZERというサイトで過去のリターンから試算(バックテスト)した結果では青い線のSPXLが赤い線のS&P500のパフォーマンスを凌駕していて、初めの10ドルが毎月10ドル積み立て、20年継続で19,210ドルと、投資元本2,400ドルから8倍以上になっています。
S&P500自体のリターンもすごいはずなんですが、その3倍レバレッジのSPXLの破壊力が際立っています。
ただ、2020年初めのコロナショックのところをみると、SPXLは9,500ドル付近から3ヶ月で3,700ドルあたりまで一気に資産が減っています。
100万円あったら、一気に30万円台まで減るということです。
このように下がる時の下がり方がかなりきついです。
あまり長期保有には向いていないかもしれませんが、長期目線で見るなら下がり続ける間も売らずにずっと持っていられるかどうかが大事だと思います。
うまくいけば10年、20年でかなりのリターンになる可能性がある一方、暴落では大きなダメージを受けて、しばらく値が戻らないリスクはありますが、それも実際に経験してみるには、勉強代として十分とれるリスクかなと思っています。
お断りしておきますが、投資は自己責任です。特定の商品を勧めているわけではありません。一例としてご参照いただき、最終判断は自分でするようにお願いいたします。
まとめ
今回はPayPay証券について、その概要やメリット、デメリット、口座開設方法などについて説明しました。
全体としては、投資未経験者がとっかかりとして気軽に投資を始めるのにはちょうど良いと言えます。
初心者が少額で始めながら、経験を積むという使い方は悪くないと思います。
一方で、ある程度単元株や米国株の取引にも慣れている方にとっては、おまけの宝くじ的な使い方もできそう、といった提案もさせていただきました。
キャンペーンも結構やっているのでお得に始められると思います。
興味のある方はリンク先も見てみてください。
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