レンズマウントって何?
このカメラに合うレンズってどこを見ればいいの?
そんなカメラ初心者さん向けに、できるだけわかりやすい記事を用意しました!
きちんと詳しく書かれているサイトも多々ありますが、 正直初心者が見ても細かくてよくわからないと思います。
今回、レンズマウントについて最低限これだけ知っておけば大丈夫、 という知識だけ載せました。
5分もあれば読める内容となっていますので、最後まで読んでいってくださいね。
レンズマウントとは
レンズマウントとは、カメラ本体とレンズを接続する部分の「丸い枠」のことを指しています。
カメラにはレンズ一体型で交換ができないものと、レンズ交換式でレンズを外して交換できるものがあります。
今回の「レンズマウント」はレンズ交換式カメラで関係する内容となります。
レンズ交換式カメラの魅力は、色々なレンズを付け替えて楽しめる(目的に応じて最適なレンズが選べる)ということです。
そのためには、最低限、マウント毎に使えるレンズが決まってくることを理解しておく必要があります。
中には、どうしてもこのレンズが使いたいから、このメーカーのカメラを使う、という方もいたりします。
主なレンズマウントの一覧
フィルム時代のマウントも含めると実に100種類以上のマウントが存在するのですが、一部の愛好家以外は全部知らなくても問題ありません。
私も全然詳しく知らないマウントがたくさんあります。
カメラをそこまで趣味としていない方にとって、今知っておくと良いマウントだけ選んで一覧でお示しします。
現行のデジタル用でも、需要が多くないと思われるものは思い切って外しましたが、それでも10種類になりました…。
表を見ていただくとわかると思いますが、XマウントではAPS-Cサイズのセンサー対応の機種のみとなり、マイクロフォーサーズマウントではマイクロフォーサーズサイズのセンサー対応機種のみとなりますので、必然的に選択肢は限られていきます。
基本的にはメーカーが違うカメラとレンズはくっつかないです(サードパーティ製のレンズなどありますが今回は割愛します)。
マイクロフォーサーズに関しては、オリンパスのレンズがパナソニックのカメラにも付けられ、パナソニックのレンズがオリンパスのカメラにも付けられます。
表には載せませんでしたが、パナソニックはフルサイズセンサーのカメラも作っていて、これに対応するマウントは「Lマウント」といいます(マイクロフォーサーズレンズは付きません)。
表で、「一眼レフ」と「ミラーレス」となっていますが、それぞれの違いはわかりますでしょうか?
一眼レフとミラーレスでは同じメーカーでも基本的にマウントが変わってきます。
以下でそのあたりを解説します。
一眼レフとミラーレスの違い
今回はデジタルカメラの話しかしませんが、「デジタル一眼」と言っても「一眼レフ」と「ミラーレス」に大別されます。
両者を混同しているサイトや書き込みなども散見されて気になるのですが、「カメラ」という意味で使っている分には実害はないので、まぁそれでもいいかと思います。
ただ、マウントを区別するときには知っておいた方が良いので説明しておきます。
大手メーカーが一眼レフからミラーレスへの移行に際して軒並みマウントを新しくしているからです。
例えば、キヤノンの一眼レフはEFマウントですが、ミラーレスはRFマウントとなっていて、EFマウントで使用していたレンズはRFマウントにはくっつきません(後で少し触れるマウントアダプターを使えばEFマウント用レンズはRFマウントに付けられます)。
一眼レフ
レンズから入ってきた光を一度鏡(ミラー)の「レフ板」で反射させてファインダー(光学ファインダー)で見る構造になっているのが一眼レフです。
シャッターを切るとレフ版が跳ね上がって、光がセンサーに当たって像が記録されます。
光学ファインダーは目で見えている景色がリアルタイムにそのまま見えるのが利点です。
電子ビューファインダー(EVF)は今までは僅かな表示の時間差などから、プロの使用には耐えられないと言われていたのですが、近年はEVFの技術の進歩によりプロ用のカメラもミラーレスに移行しつつあります。
ミラーレス
一眼レフに対して、ミラー(鏡)のレフを無くした(ミラーレスにした)のがミラーレス一眼です。
EVFの技術が進歩してきたり、スマホ撮影に慣れている人達は背面液晶だけで撮影するようなスタイルが主流だったりで、 レフ板とペンタプリズムがないレンズ交換式カメラが主流になってきています。
一眼レフとミラーレスはフランジバックが違う
一眼レフとミラーレスの違いの説明図をキヤノンさんのサイトからお借りしてきました。
構造的にミラーの有無が大きな違いです。一眼レフカメラはカメラの中にミラーボックスのスペースが必要な分だけマウントからセンサーまでの距離が長くなります。
一方、ミラーレスカメラはミラーボックスが不要な分、マウントからセンサーまでの距離を短く設計できます。
フランジバックとはマウントからセンサーまでの距離のことです。
一般にミラーレスカメラの設計ではカメラ本体を小型にしようとすることが多いのでフランジバックは短くなることがほとんどです。
すると同じメーカーのレンズでも一眼レフ機用に設計したレンズだとミラーレスではフランジバックが短いせいで、そのままではセンサー面に像を結べず、使えないのです。
ミラーレス機をわざと一眼レフ機と同じフランジバックになるように同じマウント設計で作れば、一眼レフ機用のレンズでもそのまま使えたはずですが、各メーカー、一眼レフからミラーレスに移行するにあたって、マウント径の大型化(画質向上に寄与するため)とフランジバックを短くした新マウントを選択しました。
マウントアダプターについて
基本的にカメラ本体と違うマウントのレンズは付けられません。
ただし、「マウントアダプター」を使うとレンズのマウントを変換して付けられるようになるものもあります。
マウントアダプターだけでも色々あって、それだけで記事が書けちゃうくらいなので今回は詳細は割愛しますが、 どうしても そのカメラ本体で使いたいレンズがある場合などには適合するマウントアダプターがあるか調べてみましょう。
一例として、RFマウントのカメラ(EOS RP)に「CR-EF-EOS R」というマウントアダプターをつけてEFマウントのレンズ(EF40mm F2.8 STM)をつけたのが下の写真です。
[EFレンズ]-[マウントアダプター]- [RFマウントのカメラ]という形です。
アダプターにより、フランジバックの短いRFマウントにアダプターを入れてフランジバックがEFマウントと同じになるようになっています。
このアダプターでは電子接点も付いていてオートフォーカスも作動しますが、フランジバックを合わせるだけでピント合わせはマニュアル(手動でピントリングを回して合わせる)、というものもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
レンズのマウントがメーカー毎に、また一眼レフとミラーレスでも違っているのがお分かりいただけたでしょうか?
- マウントはカメラ本体とレンズの接続部の規格
- マウントにより対応しているセンサーサイズが限定されているものがある
- 基本的に異なるマウントのレンズは装着できない
マウント理解のとっかかりとして本記事がお役に立てれば幸いです。
以前の記事ではセンサーの話をしましたが、センサーの他に、マウントを考えることによって、どのメーカーのカメラを選んだら良いかの選択を与えてくれます。
すでにカメラはあって、レンズを探したい、という場合はマウント名で対応しているかを確認してください。
それでは、今回は本当に短くまとめましたが、この辺で。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!