つみたてNISAで全世界株式への投資ってどうなの?
と、これから全世界株式に投資するかどうか迷っている方や、全世界株式への積立投資を 始めたけど、他の人の運用成績が気になる、といった方に今回の記事はぴったりです。
私は2020年8月スタートでつみたてNISAを始めました(毎月定額積立で投資しました)が、 今のところプラス15%超えのリターンになっています!
それから、
NISAが恒久化されるらしい?!
とのことで、情報を集めている方の参考になればと、私も気になって自分なりに調べてみました。

NISAって実際どれくらいの人達が利用しているの??
と疑問になったので、現在のNISA口座の開設状況についても計算してみました。
実際に割合を計算してみたら、NISA口座を開設している人の割合はまだまだ少ないことがわかりました!
今始めている方はだいぶリードしていることになります。
きっと、参考になる内容かと思いますので是非最後まで読んでいっていただけたら幸いです。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 1本に2年4ヶ月間 積立投資した結果
私は2020年8月からつみたてNISA口座でeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に毎月3万円を積立てています。
これ1本のみに投資していますが、一応楽天証券のページのスクショを貼っておきますね。






直近の購入履歴は以下の通り、オルカンのみ積み立てています。



2022年11月までで2年4ヶ月間継続したことになりますが、結果はどうなっているのか?
では、早速実際の結果をご覧に入れます。






先月は含み益が回復していましたが、11月はまた下落しましてプラス130,950円(プラス15.59%)となりました。
楽天証券の「つみたてNISA」のページでも簡単に自分の推移を確認することができます。



NISA口座のサマリー
楽天証券ではNISA口座のサマリーも見ることができます。
楽天証券はこういうところの見やすさが評価できると感じています。
2020年8月から開始しましたが、各年の評価損益もわかります。
私の場合は5ヶ月しか投資していない2020年の評価益がプラス68,511円で2021年、2022年よりも高い状況です。
淡々とほったらかしで積み立てているだけなので、パフォーマンスは相場の調子に左右されるのは仕方ありません。
それでも長期的には全世界株は成長すると考えて、投資を継続するのみです。



eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の最近の状況
簡単にeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」の一般事項を下記の表におさらいしておきます。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は三菱UFJ国際投信が運用する投資信託で、これ1本に投資するだけで世界の40カ国以上、約3,000銘柄に分散投資したことになります。
の基本情報 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | |
---|---|
運用会社 | 三菱UFJ国際投信株式会社 |
運用形態 | インデックスファンド |
連動を目指す指数 | MSCI ACWI |
設定日 | 2018年10月31日 |
購入時申込手数料 | 無料 |
信託報酬 | 0.1144%以内 |
2018年の設定来、オルカンは順調に基準価額、純資産総額を伸ばしており、かなり人気の高いファンドとなっています。
ではオルカンの最近の状況を見ていきます。
2022年11月30日から遡っての騰落率ですが、過去3ヶ月 0.6%、6ヶ月 2.8%、1年 4.0%、3年 49.8%とやはり今年1年は株価(基準価額)の伸びに苦しんでいます。



ベンチマークとの連動は良好です。
組入上位10ヵ国・地域を確認します。
1位はアメリカで57.6%、2位が日本 5.4%、3位イギリス、4位カナダ、5位フランス・・とほぼ前月と同様ですが、 アメリカの組入比率が前月の61.6%から4%減っています。



11月のアメリカ企業のパフォーマンスが振るわなかったことがうかがわれます。
組入上位10業種とその割合は前月とだいたい同じでした。



組入上位10銘柄の顔ぶれは前月と同じでしたが、TESLAの順位が4位から7位に下がっていました。



オルカンの2022年11月のパフォーマンスは軟調でしたが、やはりアメリカのパフォーマンスに左右されている部分が大きい印象です。
NISAが恒久化される?



最近、投資界隈のウワサではNISA制度が変更されるのでは、との話題が多くなっています。
変更というのは、非課税期間が無期限となり、さらに投資上限額もアップするのではないかとのウワサです。
原稿のNISAもおさらいしながら、NISA制度変更の可能性について探ってみます。
現在のNISA制度
現在、一般NISAの非課税期間は5年で年間の非課税投資上限額は120万円、つみたてNISAは非課税期間が20年で、年間非課税投資上限額は40万円となっています。
一覧表をお示ししておきます。



NISA恒久化のウワサの信憑性
実際のところNISAは恒久化されそうなのかについて、出てきている情報を確認してみます。
2022年11月17日の読売新聞オンラインに、「積み立てNISA、非課税を無期限化へ…政府・与党が検討」という見出しの 記事(https://www.yomiuri.co.jp/economy/20221117-OYT1T50169/)が掲載されました。
記事では
政府・与党は2023年度税制改正で、株式や投資信託の運用益を非課税にする「NISA」(少額投資非課税制度)について、 積み立て型の場合の非課税期間(20年)を無期限とする検討に入った。年40万円の投資上限額を引き上げる案もある。
と、非課税期間の無期限化と年間の投資上限引き上げ案があると伝えています。
また、記事の中では
岸田首相がすでにNISAの恒久化を表明している。
との記述も見られました。
文中の「NISA」は一般NISAのことを指している気もしますが、一般NISAだけ恒久化して、つみたてNISAは恒久化しないというのは つみたてNISAが不要になってしまう可能性がああるため、つみたてNISAも恒久化する可能性が高いように思います。
内閣官房のホームページから「新しい資本主義実現本部/新しい資本主義実現会議」のページ、 分科会等開催状況のページ(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/bunkakai/index.html)と進むと資料を見ることができます。
2022年11月25日に行われた、第3回資産所得倍増分科会の配布資料1「資産所得倍増プラン」(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/bunkakai/sisanshotoku_dai3/siryou1.pdf)によりますと、
資産所得倍増プランの中身の一つとして「NISAの抜本的拡充や恒久化」が挙げられています。
そして、首相官邸のホームページで、2022年11月28日に行われた新しい資本主義実現会議のページ(https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202211/28shihon.html)を見ると、「総理が『資産所得倍増プランを決定いたしました。』と述べた」と書かれていますので、NISA恒久化についても決定したととることができます。



また、2022年12月1日の日経新聞に、「NISA、24年1月に恒久化 与党が政府案を大筋受け入れ」との見出しの記事が出ています。
政府・与党は少額投資非課税制度(NISA)を恒久化する方針を固めた。非課税で投資できる期間を無期限にする。 NISAは投資信託に限った「つみたて型」と国内外の上場株などに幅広く投資できる一般型がある。政府はいずれも無期限にする案をまとめた。 一般型の恒久化について慎重な意見があった与党の税制調査会も政府の方針を大筋で受け入れた。
となっていました。



まだ正式決定ではないですが、どうやら2024年1月から変わる可能性はかなり高そうです。
非課税期間が無期限になり、さらに上限額も引き上げられるとなると、よりNISAを活用しないわけにはいかなくなります。
NISA口座の開設率はたったの2割程度
最新のデータ(NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2022年6月末時点)の資料)(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20221104.html)と総務省が発表している人口統計から年代ごとのNISA口座開設率を計算してみました。
すると、一般NISAとつみたてNISAを合わせて、多い年代でも2割程度であることがわかりました。






つみたてNISAを活用すべき20歳代から40歳代のNISA口座開設率も全然高くないと思うのは私だけでしょうか?
口座を開設したものの、実際に投資を始めていない人もいるかもしれないので、十分な金額をNISAの口座で投資・運用している人の割合はもっと少ない可能性があります。
実際にはNISAを活用している人はまだまだ少数ない、ということがわかります。
政府もこの辺りを問題視していて、NISA制度の変更(改善)に向けて動いているということなのでしょう。
まとめ
今回は、私は2020年8月からつみたてNISA口座でeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に毎月3万円を積立て、2022年11月までで2年4ヶ月間継続した実際の結果を公開しました。
また、最近のオルカンの状況について見てきました。
おまけとして、今後NISAが恒久化されるのではという話題についても考察しました。
- オルカンに28ヶ月つみたてNISAで投資継続し15%超えのトータルリターン
- オルカンのパフォーマンスとしてはここ1年は伸び悩んでいる
- NISA恒久化、上限額引き上げの可能性が高くなってきている
NISAの非課税保有期間が恒久化されたら、素直に改善になってうれしいですね。
上限額が上がった場合、例えば年間40万円→60万円まで、となると均等割で月5万円ずつまでつみたてNISAの非課税枠で投資できることになります。
ただ、私の場合は毎月5万円ずつコンスタントに投資に回せるかというと、ちょっと難しそうなのでしばらくは今の月3万円で継続になりそうです。
その意味では、投資余力のある富裕層がより恩恵を受けるとの批判もあるようです。
2022年も残りわずかですが、年内にもっと確度の高い多くの情報が出てくるかもしれませんので、これからしばらくはNISAの制度変更の動向から目が離せません。
今回の内容が、少しでも役に立ちましたら幸いです。
それでは今回はこの辺で失礼します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。