eMAXIS Slim 全世界株式が人気みたいだけど、本当?
人気も気になるけど、利益はいい方なの?
そんな疑問、お悩みをお持ちの方もいらっしゃると思います。
そんな方に向けて、今回はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に1年半コツコツと 積み立て投資をしたこの私が、eMAXIS Slim全世界株式が人気なのか、実際の投資成績がどうなのか を解説しています。
ベストかどうかはわからないけれど、投資に慣れていない多くの方にとっての有力な選択肢ではありそうです。
参考になる内容かと思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたら幸いです。
それでは、さっそくいってみましょう。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の概要

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は1本で日本を含む全世界の株式にまとめて投資できる優良ファンドです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の基本情報は以下のとおりです。



主な投資先の比率
先進国と新興国の比率は88%:12%となっています(2021年9月時点)。
国別ではアメリカが 59.6%とほぼ6割です。



組入上位10銘柄は以下のとおりです。



Apple、Microsoft、Amazon、TESLA、alphabet(Google)、Meta(旧facebook)、NVIDIAなど、ほとんどがアメリカの有名企業で占められています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は人気なのか?
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が人気かどうかをランキングから探ってみたいと思います。
大手ネット証券におけるランキング
大手ネット証券である、SBI証券、楽天証券、マネックス証券でのランキングを確認してみます。
SBI証券では年間ランキングを出していました。
2021年のSBI証券の投資信託(積立)ランキングではeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は3位となっていました。



直近の月間ランキング(2022年1月)でもeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は3位です。
1位から3位まで2021年の年間ランキングとまったく一緒です。



楽天証券では年間ランキングを見つけられなかったので直近の月間ランキング(2022年1月)を以下に紹介します。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は3位でした。
2位に楽天VTが入っているのが印象的です。



マネックス証券も年間ランキングは見つけられず、直近の月間ランキング(2022年1月)ですが、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は2位となっています。



各証券会社のランキングでは米国へ投資するS&P500の人気が強いですが、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の安定感も感じられます。
投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2021の結果



投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year2021の結果、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は見事3連覇を達成しました!



投資信託を研究しているブロガーからの評価がとても高いことがわかります。
公式サイトからeMAXIS Slim全世界株式と米国株式の説明を含めた動画が公開されていますので紹介しておきます。
eMAXIS Slim全世界株式と米国株式がFund of the Year 2021 受賞記念の動画↓
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)より優れているファンドは?
他の全世界株式ファンドとの比較
全世界株式に投資する他のインデックスファンドについては過去の記事で解説しています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は他の全世界株式と比較してもほとんど隙のない優秀なファンドだと思います。



一般にはMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)かFTSE グローバル・オール・キャップ・インデックス(GACI)に連動するインデックスファンドが全世界株式としてみられることが多いです。
基本的には同じ指数に連動するインデックス・ファンドなら信託報酬が安いファンド(で純資産総額が十分にあるファンド)を選ぶのが合理的です。
最近SBI・V・全世界株式 インデックス・ファンドが誕生したことで、FTSE GACI派には優良な選択肢が増えています(過去記事参照)
【ヒトヒト的 全世界株式インデックスファンド おすすめ(2022年2月)】
- MSCI ACWI(大型・中型株中心)派
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- FTSE GACI(大型株から小型株までまるっと)派
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド(注:SBI証券限定)
米国株との比較
結局、アメリカ株が強く、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)もその構成の半分以上がアメリカで、米国株の成績でリターンが良くなっているので米国株のみに投資した方がパフォーマンスが良いのでは?
と思われますよね。 そこで米国株との比較を行ってみます。
ここでは代表的な米国株の指数であるS&P500との比較をみてみます。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の設定日、2018年10月31日からの比較です。



eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の設定日からの推移で見るとS&P500の方がパフォーマンスが少しいいです。
過去10年でみた場合でも、S&P500(米国株)のパフォーマンスが全世界株式よりも良いです。



やっぱり米国株だけの方がいいのでは?
では今後10年、20年ではどうでしょうか?
先のことは誰にもわかりません。
ただ、仮にアメリカの成長が鈍化しても世界の経済は成長し続けるのは確からしいので、全世界へ投資しておくことは長期の資産形成で考えた時には無難な選択と言えるように思います。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の注意点は?
全世界に分散投資できるとは言っても、株式100%のファンドなので、債券などと比べるとリスク(騰落の振れ幅)は大きくなります。
リスクを下げようと考える場合は資産クラスの配分に株式の他に債券を組込むという方法があります。
投資信託のリスクとリターン、元本割れの可能性などについては過去記事で説明しておりますので、ぜひそちらもみてみてください。



eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) つみたてNISA 1年半の結果を公開!
それでは、私ヒトヒトが楽天証券で2020年8月からeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) に1年6ヶ月、毎月3万円を積立投資した結果をお見せします。






2022年1月は金利上昇(利上げ)への警戒感などから全体的に株価が軟調だった影響をうけて、これまで順調に伸ばしていた利益が一旦縮まる結果となりましたが、それでも投資元本540,018円に対して評価額617,052円と77,043円(14.27%)の含み益です。
2021年12月は22%を超える含み益でしたが、その後1ヶ月で8%以上含み益は減ってしまいました。
この下落をみてどう思うでしょうか?
これまで増えていた利益が減って不安になるでしょうか?
あくまで10年、20年という期間でみる積立投資なので、私は気にしていません。
こういう時にドルコスト平均法が効いてくると思います。
この先の上昇局面へ向けての準備期間・チャンスと捉えるようにしたいところです。
子どもへの贈り物にも?
全世界株式への投資は、自分の将来の資産形成のほかに、長期的に子どもの老後資金対策としても有用かもしれません。
「お金の大学 リベシティ」の両学長は子どもへの贈り物として全世界へ投資できる米国ETFであるVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)を提案しています。
厳密にはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) と投資対象が一致している訳ではない(オール・カントリーはMSCI ACMIに連動、VTはFTSE GACIに連動)ですが、全世界へ投資し、成績がほぼ同等のVTで考えても、本質的には同じ考え方ができます。
子どもが生まれた時にVTを100万円分買って放置すると、年利4.8%で福利運用したと仮定して65年後には2,250万円になり、そのままにしておいても老後にかなり安心感が持てると同時に、金融教育にもなるとしています。
両学長の提案のようにETFでVTを買うのもアリだし、投資信託やジュニアNISAでeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)やSBI・V・全世界株式(通称 SBI VT)をある程度まとめて買っておくもよいと思います。
子どもの老後まで、という超長期で考えると米国株のみへ投資するというよりは、個人的には全世界株式にしておくのが無難なような気もします。
もちろん100年後もアメリカが世界で一番強いはず!と思えるのであれば米国株だけでもいいかもしれません。
FIRE(経済的自立・早期リタイア)の民で全米株式のETFであるVTI(小型株も含めたアメリカ全体が対象)への投資をしている厚切りジェイソンさんは「100年後もアメリカの経済は強いと信じている」と言っていますしね。
厚切りジェイソンさんの本の商品リンクも付けておきますね。
私も実際に買って読みましたが、厚切りジェイソンさんのお金に対する考え方から、おすすめの証券会社、NISAやiDeCoの話、実際にVTIを購入する手順なども丁寧に載っていて初心者には特に役立つ内容になっていると思います。
実際結構売れているみたいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回のまとめです。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は1本で全世界の株式に投資できる優良ファンド
- 大手ネット証券でのランキングではS&P500への投資に次いで人気と言える
- 投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2021で1位を獲得(3連覇)
- ヒトヒトのつみたて投資結果は1年半で14%超えの含み益
- 超長期では子どもへの贈り物としても良い選択肢かもしれない
全世界株式は自分の長期資産形成に役立つと思える投資先の一つではないでしょうか?
それでは今回はこの辺で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
本記事は購入推奨ではありません。投資は自己責任です。当サイトをご覧になって行った投資行動でいかなる損失があっても、一切責任は負えません。一例としてご参照いただき、くれぐれも最終判断はご自分でするようにお願いいたします。